クラウドソーシングでワーカーがスムーズに仕事を受注・納品するための注意事項です。
作業時間と金額を見積もるのに十分な情報があるか。
不明確な場合は発注者に質問する。返事がない場合は、その案件は捨てる。
用語の使用に違和感はないか。通常使わない奇妙な言い回しをしている案件は、発注者のITリテラシーが低い疑いがある。
発注者のレベルは、ずぶの素人からエンジニアレベルまで様々である。
フォルダの概念を理解していない、全角/半角の違いが分からないレベルの発注者もいる。
あまりにITリテラシーの欠如した発注者の場合、トラブルの原因となる。
募集要項を読んで、面倒くさそうな発注者は避ける。案件はたくさんある。
・発注者の発注率が低い案件 (ランサーズ)
・発注者が過去同様の案件を募集しているが、契約が成立していない案件
・初めての発注にも関わらず、設定金額が高額な案件
・大風呂敷を広げている案件
「動画投稿サイトを作りたい」「facebookもどきを作りたい」等。そもそも応募する気も起きないが、見ているとほとんど頓挫する。
常駐案件ばかりを募集している発注者がいる。常駐に興味がなければ、発注者をブロックすることで案件が表示されなくなる。(クラウドワークス)
OS, PHP等のバージョン。excelのマクロならexcelのバージョン。文字コード (s-jis, utf8等)、改行コード。
ソフトウェアの場合は、実行ファイルのみか、ソースコードを含むか。
取扱説明書の有無。仕様書の有無。場合によっては、ソフトウェア本体より文書の作成に時間がかかる。
応募期間終了後すぐに契約とは限らない。契約が後ずれした場合、〇月×日と表明していると作業可能時間が減少する。
「契約後の仕様変更・追加時には有償で対応する。」等 。途中の仕様変更を認める場合は、予め契約金額におり込んでおく。
スクレイピングなら、サイト側の変更等。
全額未払いのリスクを低減する。
当方の実績では、応募して受注できる確率は 10%程度である。発注自体がキャンセルされることもよくある。
複数応募しても、仕事に忙殺される心配はほとんどない。(極端に安い金額で応募しなければ)
言った・言わないのトラブルを減らせる。
「成果物の納品後、1週間以内に、クライアントが検収結果を合理的な理由なく報告しない場合、当該成果物の検収の結果は、クライアントによって合格とされたものとみなします。」
「ランサーへの連絡が合理的な理由もなく 7日以上、行われなかった場合、ランサーからの要請により、弊社はクライアントへ連絡催促を行います。その連絡催促の日から7日経過後も、クライアントからランサーへ連絡がされず、又は支払確定手続を行わない正当な理由の説明と立証がない場合は、クライアントはランサーから業務終了報告がされた計画に対する報酬支払いの確定処理及び契約の解除に同意したものとみなします。」
通常、クラウドソーシングでは取引の相手方と住所や名前の交換をしない。
そのため内容証明の送付・少額訴訟は困難である。
クラウドワークス・ランサーズに発信者情報開示を請求しても、拒否される可能性が高い。 弁護士ドットコム関連記事
弁護士に依頼して住所を特定するのは金銭的に現実的でない。