このページは、第二種電気工事士の実技試験のための複線図の描き方を説明しています。
原理や仕組みなどは説明せず、あくまで試験対策を重視しています。
本文中で配線の色は、白=W、黒=B、赤=R、緑=G と書いています。
電気工事試験の実技において、複線図は採点対象ではありません。提出もしません。自分が分かれば汚くてもOKです。
この順でなくても描けますが、自分で判断できない場合はこの順で描いてください。
間違えた時はきれいに訂正します。ぐちゃぐちゃっと消すと、汚くなり作業の間違いの原因になります。
1. 電源と部品を描きます。
2. 電源(W)から全ての負荷(コンセント, ランプレセクタプル, パイロットランプ等) への配線を描きます。配線の傍に白を示す W を書きます。
3. 3路SW, 4路SWがある場合、3路SW, 4路SWの内側の配線を書きます。この配線の色は未確定です。最後に他の配線の色から消去法的に決まります。
4. 電源(B) から常時ONの負荷 (コンセント・常時点灯のランプ等) への配線を描きます。配線の傍に黒を示す B を書きます。
5. ここからは、SWと負荷に書かれている記号(イロハ…)毎の処理です。
5.a 電源(B)からスイッチ(イ)への配線を描きます。配線の傍に黒を示す B を書きます。
5.b スイッチ(イ)から負荷(イ)への配線を描きます。同じ記号の負荷が複数あることもあるので忘れないように注意します。この配線の色は未確定です。
これを、全ての記号(イロハニ…)について、行います。
6. 色が確定していない配線の色を決めます。例えば、2本の配線(白黒)で既に白が使われていたら、残りの配線は消去法で黒になります。
平成29年度第二種電気工事技能試験候補問題 No.2 パイロットランプ常時点灯
平成29年度第二種電気工事技能試験候補問題 No.3 タイムスイッチ
平成29年度第二種電気工事技能試験候補問題 No.4 3相交流
平成29年度第二種電気工事技能試験候補問題 No.6 3路スイッチ
平成29年度第二種電気工事技能試験候補問題 No.7 3路スイッチ+4路スイッチ
平成29年度第二種電気工事技能試験候補問題 No.10 パイロットランプ同時点滅
平成29年度第二種電気工事技能試験候補問題 No.13 自動点滅器
・3路SWだけの場合、向かいあうように描いて、対向する端子同士をつなぎます。
後は、赤いブロックの部分は単なるOn/Offスイッチと思えば OK です。 配線の位置関係によって、下図のように蛇行することが多いです。
・3路SWと4路SWの場合、3路SWの途中の経路にに4路SWが入るように描きます。
電源(B)からたどって、電源(白)にたどりつくことを確認します。
・常時ONの負荷 (コンセント・常時点灯)の場合、電源(B)→負荷→電源(W)
・スイッチ(イ)で制御される負荷(イ)の場合、電源(B)→スイッチ(イ)→負荷(イ)→電源(W)
・電源(B)→電源(W)はダメです。ショートしています。
・第二種電気工事士の実技試験の場合、負荷が直列になることはありません。電源(B)→負荷→負荷→電源(W)は誤りです。
本当は回路を理解して配線すべきだけど、試験まで時間がない人のための覚え方。
・モータ(又はcds)だけが接続されている端子に、電源(W)を接続します。
・スイッチだけが接続されている端子に、制御される負荷へ繋がる配線を接続します。
・残りの端子に、電源(B)を接続します。