エネルギー種類別 1円当たり発熱量の比較

一般人が比較的入手しやすいエネルギーであるガソリン・灯油・電気・都市ガス・カセットボンベ・ベンジンの価格当りの発熱量を比較する。
プロパン(家庭用) の単価は契約でかなりバラつきがあり、相場が安定しないので除く。
当然ながら、各エネルギーの単価は常に変動しているし、発熱量についても成分によって変動するので概算である。

結論

最初に結論を書くと、1円当たり発熱量が大きい順に次のようになる。

 灯油 350 kJ/円 ≒ 都市ガス 350 kJ/円 > ガソリン 220 kJ/円 > 電気 150 kJ/円 > カセットボンベ 96 kJ/円 ≫ ベンジン・ジッポオイル 16 kJ/円

灯油と都市ガスが高く拮抗している。

注意

電気は、電気を直接 熱(光・赤外線の放射伝熱を含む)に変換した場合の値である。
電気ストーブ・セラミックヒーター・オイルヒーターなどがこれに該当する。
電気でエアコンを動作させた場合は、ヒートポンプとして動作して室外の熱を取り込むことができるので、消費した電力より大きい熱を得ることができる。
得られる熱量 = 消費した電力 × 成績係数 で、成績係数は通常 3~5 程度である。
ただし成績係数は外気の温度が低いと低下する。

計算条件

灯油

 発熱量 35 MJ/L, 単価 1800円/18L = 100 円/L で計算。

都市ガス

 発熱量 42 MJ/N㎥, 単価 120 円/N㎥ で計算。

ガソリン

 発熱量 33 MJ/L, 単価 150 円/L で計算。

電気

 1 kWh = 3,600 kJ, 単価 24 円/kWh で計算。

カセットコンロ

 発熱量 46 MJ/kg, 1本 250 g、120 円で計算。

ベンジン・ジッポオイル

 発熱量 32 MJ/L, 単価 2,000 円/Lで計算。