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緯度・経度に関するtips

表記・単位について

緯度・経度の表記は、度だけの小数で表記する方法 (便宜的に以降は 10進表記と記す) と、
度・分・秒で表記する方法 (以降は 60進表記と記す) の2種類が主に使用される。

国際単位系のSI併用単位として、度には °  分には ′  秒には ″  を用いる。数値と単位の間にスペースを挿入しない。

コンピューターで処理する場合は 10進表記が便利。北緯を正・南緯を負、東経を正・西経を負として扱うことが多い。

10進表記の y ° と、60進表記の x1° x2′ x1″ の関係は、y = x1 + x2/60 + x3/3600 である。

一方の表記でキリが良い値でも、もう一方の表記では循環小数になる場合がある。

表 10進表記と60進表記の例

10進表記60進表記
130°130° 0′ 0″
130.5°130° 30′ 0″
130.98333°130° 59′ 0″
130.01666°130° 1′ 0″
130.0002777°130° 0′ 1″

緯線のおよその位置

北緯 45° 北海道の北の方を横切る。
北緯 40° 秋田付近を横切る。
北緯 35° 千葉県 房総半島の南の端を横切る。
北緯 30° 鹿児島県 屋久島より南の海上を横切る。
北緯 26° 沖縄本島の南側の海上を横切る。


経線のおよその位置

東経 145° 北海道の東の方を横切る。(経線なら縦切る?)
東経 140° 東京付近を横切る。
東経 135° 標準時子午線。兵庫県 明石市を横切る。
東経 130° 長崎付近を横切る。
東経 128° 沖縄本島を横切る。


緯度と距離の関係

緯度 1° 分の南北間の距離は約111 km である。地球を完全な球と仮定した場合 40,000 km / 360°= 111.111… km である。

緯度 1′ 分の南北間の距離が1海里の定義である。よって 1海里 = 40,000 km / 360° / 60′ = 1.852… km である。


緯度・経度と太陽や時刻との関係

経度 15° で 1時間の時差が生ずる。 360°/ 24h = 15°
東京の経度 (東経約140°) は、日本の標準時子午線 (東経 135°,兵庫県明石市) より約 5°東である。よって明石市より約 20分 南中時刻が早い。

均時差があるため、標準時子午線が通る場所でも南中時刻は 12時ちょうどではない。

夏至の南中時の太陽高度は、90° - その地点の緯度 + 地軸の傾き 23.4 ° で計算できる。
冬至の南中時の太陽高度は、90° - その地点の緯度 - 地軸の傾き 23.4 ° で計算できる。
春分・秋分の南中時の太陽高度は、90° - その地点の緯度 で計算できる。